過剰なSEO対策

ホームページがサイトを巡回しているクローラーの評価によって決まっていることは説明しましたが、このクローラーに「検索順位を不正な方法で上位に表示させている。」と認識されてしまうと極端に順位が下がったり、最悪の場合インデックスされなくなってしまいます。
ここでいう「不正な方法」が俗に言う「スパム行為」であり、言い方を変えれば「検索エンジンを騙す方法」とも言えます。
検索エンジンを提供している企業はスパム行為に対して非常に敏感です。発見されるスパム行為の多くはクローラーがサイトを巡回する際に搭載されたスパムフィルターによるもので、発見された場合はスパム行為を施しているサイトにはペナルティ(罰)が下されます。

スパム行為の代表例1

まず最初に、一番単純なスパム行為が「テキストを色で隠す行為」です。
具体的に説明すると、背景色が白のホームページで、メインコンテンツ以外の所にクローラーが検索しやすくなるような、関連性のあるキーワードを閲覧者に見えないように羅列するという方法です。
ページの背景色と同じ色であれば閲覧者は確認できませんが、HTMLソースを読み込むクローラーはしっかりと認識しています。
今では背景色と同じ色のテキストをスパムとして認識するようになっております。
次に、閲覧者が検索エンジンからミラーサイトなどのダミーホームページに訪れた時、強制的に任意のページに自動転送(リダイレクト)するという行為があります。これももちろんスパム行為とされています。

スパム行為の代表例2

最後に、もう一つ例示しておきます。それは、「クローキング」と呼ばれるもので、IPアドレスやユーザーエージェントなどを使用してサイト閲覧者がブラウザで見ているのか、それとも検索エンジン用のロボットなのかを判別して、それぞれに対応した別々のHTMLソースを閲覧させる行為を指します。
クローラーがサイトにアクセスしてきた場合は、検索キーワードにヒットしやすいようにキーワードばかりを組み込んだフレーズをキャッシュさせるようにするという非常に悪質なスパム行為となります。
スパム行為を施しているとクローラーに判断されると、今まで上位にあったものでも極端に検索順位が下ったり、最悪の場合は、検索結果から除外されるといったペナルティが下される可能性もあります。
そういう事態になっては、元も子もありませんので、過剰なSEO対策はしないように心がけることをおすすめします。